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Makiko Mizuno
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はじめて遭遇したホテル火災
はじめて遭遇したホテル火災

 コーパス言語学会で研究発表するために、7月20日から25日にかけてイギリスに滞在しました。学会はリバプール大学で開催されたので、リバプールの有名な某老舗ホテルに宿泊しました。学会の夕食会がそのホテルのホールで行われましたが、リバプールらしく、「偽ビートルズ」のステージで大いに盛り上がりました。

 さて、深夜3時ごろのことです。突然大音響で火災報知機が鳴り響き、びっくりして飛び起きましたが、それはすぐに止みました。でも止んだと思ったら、また鳴り始め、そしてまた鳴り止むということを繰り返していました。心配になってフロントに電話したら、「誤作動です。大丈夫です。」と言われ、一応安心して寝ました。ところが、午前5時ごろ、またしても報知機の大音響です。今回は全く鳴りやみません。しばらく様子をみていましたが、やっぱり心配で、またフロント電話しようとしました。ところが、今度は電話自体がつながらないのです。ウンともスンとも言わず、明らかに電話線が切れています。これはやばいと、一瞬ぞっとしました。

 大変だ、どうしようと思っていると、窓の外を人が何人も階段を下りていくシルエットが目に入りました。その時、私の部屋の窓の外が非常階段だと気付き、パスポートと財布の入ったバッグだけを持って部屋の外に出ました。すると、廊下には非難する宿泊客がたくさん集まっていて、非常口目指して移動しています。煙の臭いの立ち込める中、私もそれに加わり、階段を下へ下へと降りて行きました。

イギリス fire engine 2


 玄関ロビーに着くと、そこには消防車が来ており、消防士が数人、ホースを持ってホテルに入ってきています。ホテル従業員が、お客を全部外に出そうと大声で呼びかけています。ところが運悪く外は雨です、傘もない人がほとんどでしたが、みんな、仕方がないので外に出て、大きな木の下に集まっていました。

 聞くところによると、地下のスポーツジムがあるところが燃えているようです。しばらく消火活動が続きましたが、鎮火したらしく、宿泊客はみなロビーに呼び戻されました。1時間ほど待って、ようやく部屋に帰ってよいということになりましたが、燃えたのが地下だったのが幸い、客室の荷物なども、みな無事でした。

 幸い大事には至らなかったわけですが、結局その夜はほとんど眠ることができず、次の日、眠い目をこすりながらのチェックアウトということになりました。ホテル側から何らかのお詫びの言葉などあるかと思ったのですが、まるで何事もなかったかのように、淡々とチェックアウト作業が行われたのには少々びっくりしました。ここが日本とは違うところです。さすがイギリスの老舗ホテルです。(あるいは、これまで何度も同じような火事を出していて、みな慣れっこになっているのでしょうか。)

 帰国後、しばらくしてこのホテルからメールが来ていましたので、火事のことについて、何かコメントでもあるかと思ったら、「当ホテルについて、何かお気づきのことや改善点などありましたらお知らせください」という趣旨の単なるアンケートで、さらにびっくりしました。「お気づきのこと」も何も、火事があって大変だった、くらいしか言うことはありません。

 何か起こっても「何も起こらなかった」とポーカー・フェイスでやり過ごすことが出来るのも、伝統の力なのかもしれないと、妙に納得させられる出来事でした。
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Makiko Mizuno
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